AIでつくる前に、
どこが狙われるかを
知っておく。
公開中のバイブコーディング製アプリ200件を調べたら、91%に脆弱性があった。Microsoftなどの研究者による2026年の論文です。でも、何が危なくて、どう頼めば防げるかは、同じ論文がかなりの部分まで明らかにしています。この教材は、経理担当者が自分のために調べてまとめたものです。入口は低く、到達点は専門家が実際に使う国際基準まで。
全27章、合計 約19時間。1章あたり30〜45分で読めます。
あなたが作るものは、どれですか?
扱うデータで、必要な守りの深さが決まります。詳しくは第3章。
4段構成
入口は低く、
到達点は世界水準に。
どこまで読むかは、作るものと目的で決めてください。見るだけのサイトしか作らない方は基礎編だけでも十分です。他人のデータを扱うものを公開するなら、実践編までは必ず。
基礎編
バイブコーディングの何が危ないのか。Webアプリの仕組み。AIが穴を作り込む3つの原因と、効いた対策・逆効果だった対策。
PRACTICE実践編
秘密情報の棚卸し、認証と権限の点検、入力欄の安全確認、公開先の設定、AIによるレビュー。5つの演習で自分のアプリを点検する。
ADVANCED応用編
論文を原文で読む。OWASP Top 10に当てはめる。依存ライブラリ経由の攻撃、AIへの指示文を乗っ取る攻撃、公開後の監視と事故対応。
WORLD STANDARD世界水準編
OWASP ASVS 5.0で採点する。脅威モデリング。NIST SSDF、MITRE ATT&CK/ATLAS、SBOM/SLSA、暗号の基礎、AIエージェント時代の守り。
こんな不安はありませんか?
「動いた」の先に、
「安全か」を確かめる。
不安の多くは、仕組みが見えないことから来ています。この教材では、専門用語を使うときは必ず短い補足を添え、「どこで何が起きるか」を順番に説明します。
よくある不安
- AIが作ったコードの中身が読めないので、安全かどうか判断できないそもそも、どこを見ればいいのか分からない
- 「脆弱性」と言われても、自分のアプリで何が起きるのか想像できない
- とりあえず公開してしまったものが、実は危ないのではと気になっている
- 専門家が使う基準(OWASPなど)は、自分には縁遠いものだと思っている
この教材で分かること
- コードを全部読まなくても、確認すべき場所は決まっている第5章・第10章
- 代表的な穴を「自分のアプリで起きたらこうなる」で理解できる第5章・第15章
- 5つの演習で、今あるものを自分の手で点検できる第8〜13章
- OWASP ASVSで自分のアプリを採点し、専門家と同じ言葉で話せる第20章
学習の流れ
読む、描く、点検する、
基準に当てる、判断する。
仕組みと原因を知る
Webアプリの構造と、AIが穴を作り込む8つのパターン。
自分のアプリの全体図を描く
データの流れと「信頼境界」を1枚の図にする。
自分の手で点検する
秘密情報、認証と権限、入力欄、公開先の設定。
国際基準に当てる
OWASP Top 10、ASVS、STRIDE、NIST SSDF。
自分の判断基準を持つ
受け入れるリスク、専門家に頼む境界、公開の可否。
カリキュラム
全27章。
基礎から、世界水準まで。
基礎編
第1〜7章・合計 約255分非エンジニアが「読める」ようになる土台。
- 01バイブコーディングとは何か、何が危ないのか「91%に脆弱性」の論文を、数字の意味まで読み解く30分
- 02Webアプリの仕組みの最低限ブラウザ・サーバー・DB・外部サービス。1回の操作で何が起きるか40分
- 03扱うデータで決まる、リスクの大きさ見るだけ/入力あり/他人のデータ。3段階で守りの深さを決める30分
- 04AIはなぜ、そこを間違えるのか3分類・8つの失敗モードと、頼み方で変わる再発率40分
- 05代表的な脆弱性を、自分のアプリで想像する8種類の穴を、ミニ銀行で起きたらどうなるかで理解する45分
- 06公開前チェックリストと、AIへの頼み方基礎版チェックリスト10項目と、AIに頼むときの4つの原則30分
- 07読んで理解するための、計算機科学のさわり変数・関数・条件分岐。守りの有無を読み取る最低限40分
実践編
第8〜13章・合計 約250分自分が公開しているアプリを、自分の手で点検する。
- 08点検の準備:自分のアプリの全体図を描くデータの流れと信頼境界を、A4一枚の図にする40分
- 09演習1:秘密情報の棚卸し鍵がコードやGitに紛れていないかを確かめ、漏れていたら再発行する40分
- 10演習2:認証と権限の点検「誰に何が許されるか」がサーバー側で守られているかを確かめる50分
- 11演習3:入力欄の安全確認入力欄に無害な文字列を入れ、命令として解釈されないかを見る40分
- 12演習4:公開先の設定を固めるVercel・Supabase・GitHubの設定画面を目視で固める40分
- 13演習5:AIにセキュリティレビューをさせる作るAIと見るAIを分け、OWASP Top 10を観点に渡して点検させる40分
応用編
第14〜19章・合計 約260分論文の原文、業界標準、AI特有の攻撃まで。専門家の議論についていく。
- 14論文を原文で読む:精読ガイドRQ1〜RQ4の構造に沿って、英語論文を自力で読み切る50分
- 15OWASP Top 10(2025)に自分のアプリを当てはめるA01〜A10の全項目を、ミニ銀行と演習章に対応づけて読む45分
- 16依存ライブラリ経由の攻撃とslopsquatting他人が作った部品が汚染される経路と、AIが生む新しい穴40分
- 17AIへの指示文を乗っ取る攻撃(プロンプトインジェクション)LLM Top 10の全項目と、間接プロンプトインジェクションの経路45分
- 18公開後:ログ・監視・事故対応気づくための記録と、起きたときの手順を1枚にまとめる40分
- 19識者が挙げた「3つのリスク」を検証する識者の主張を分解し、一次資料と数字で確かめる手順40分
世界水準編
第20〜27章・合計 約380分OWASP・NIST・MITRE。専門家が実際に使う国際基準そのものを扱う。
- 20OWASP ASVS 5.0で自分のアプリを採点する17章・3レベルの検証基準で、専門家と同じ物差しを手に入れる60分
- 21脅威モデリング:STRIDEを非エンジニアが回す4つの問いと6分類で、「誰が何をどう狙うか」を作る前に洗い出す50分
- 22NIST SSDFとSecure by Design:国家水準の開発基準米国政府の開発基準PO/PS/PW/RVを、個人の規模に読み替える45分
- 23MITRE ATT&CKとATLAS:攻撃者の手口の体系戦術と技術の番号で、事故の報道やベンダー報告書を読めるようになる45分
- 24SBOMとSLSA:サプライチェーンの世界標準自分のアプリの「部品表」を出し、来歴を確かめる仕組みを知る40分
- 25暗号の基礎:ハッシュ・署名・TLS・パスワード保存自分で作らず、定評ある部品を正しく使う。4つの道具と保存の正解50分
- 26AIエージェント時代のセキュリティ:過剰な権限とMCP道具を持ったAIに何を許すか。LLM06とMCPの危険、人間が最終承認者という原則50分
- 27自分の判断基準を作る:リスク受容と専門家に頼む境界回避・低減・移転・受容。公開可否を自分で決め、頼む境界を知る40分
主な出典
この教材が依って立つ、
8つの原典。
数字と名称はすべて、以下の原典に基づきます。各章の末尾に、章ごとの出典も示しています。
- Deng, Fan, Meng「Understanding the (In)Security of Vibe-Coded Applications」arXiv:2606.23130(2026年6月、v4は9月14日)。著者の所属は Independent Researcher、Microsoft、シンガポール国立大学。arxiv.org/abs/2606.23130
- OWASP Top 10:2025(日本語版)top10.owasp.org/2025/ja/
- OWASP Application Security Verification Standard(ASVS)5.0 owasp.org
- OWASP Top 10 for LLM Applications 2025 genai.owasp.org
- NIST SP 800-218 Secure Software Development Framework v1.1 と SP 800-218A、SSDF 1.2草案 csrc.nist.gov/Projects/SSDF
- MITRE ATT&CK attack.mitre.org、MITRE ATLAS atlas.mitre.org
- Veracode「2025 GenAI Code Security Report」(2025年7月30日)veracode.com
- IPA「安全なウェブサイトの作り方」ipa.go.jp、個人情報保護委員会「漏えい等の対応とお役立ち資料」ppc.go.jp